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私はただあなたのシナリオ観客

々とそうマキ

ヒカルさんって、ちょっとは妬けたりしないわけ?」
とマキはそんなヒカルさんがじれったいようだ。
わたしね???、マキさんになるようにしかならないってサラって言われた時、目から鱗だったって言うか。
本当そうだよなあって心から思ったんですよ。
人ってなんで、意味もない先のことの心配や不安なんかで悩んじゃったりしちゃうんだろうって。
ましてやそんなのを癒すのが自分の仕事だって言うのに、自分がそこにはまちゃっててどうするんだろうってね。
わたしもね、ちょっと恋愛は久しぶりだったから、ちょっと油断しちゃったのかなって?
それにわたしの元々の悩みは、クライアントであるホンジョウさんを好きになった自分のモラルに対するものだったわけで???、まあ、それでホンジョウさんがミクさんと復活すれば、それはそれでわたしもきっぱりと諦めがつくって言うか。
ホッとするって言うか」
わ~、そう言うのって偽善ぽ~い!
本音じゃないでしょう?」
とマキは意地悪そうにそんな突っ込みを忘れない。
まあ、それは???そうかもしれないですけど。
まあでも、とにかく今日はマキさんの期待には応えられなくて申し訳ないんですけど、わたしはいたって全然ハッピーなんですよ」
う~ん。
わかんないなあ、その心理。
もうちょっとわかりやすく説明してもらえるかなあ?」
そうですねえ???、ホンジョウさんとは、今日初めてプライベートでずっと話してて、自分たちはすでにもうけっこう深い絆みたいなもので結ばれてるって言うか。
そう言う実感みたいなものをなんか確信出来ちゃったって言うのかなあ?
後はもうなるようにしかならない???、って言うかタイミングとか流れの問題だなって言うのがわかっちゃったってことですかねえ?」
とヒカルさんは淡々とそう キに語ってみせた。
それってもう、ふたりの心が触れ合っちゃったから満足???みたいなこと?」
う~ん、て言うかもう、彼とはこれからもずっとなんらかの形で一緒にいられるってことがわかったってことかな?」
ええ~?
でも、それって、タイミングとかがずれたら恋人同士にはならないかも?ってことでしょう?」
ああ、まあ、うん、多分そう言うことかもしれないですね」
それでもいいの?」
と単純にマキには疑問が残る。
そうですねえ。
わたしはもう???後は流れを受け入れるだけ、なのかな?
無理のないように」
へえ。
なんか、すご帶氧運動マいんだね、ヒカルさんってやっぱ。
わたしは前に『なるようにしかならない』、なんて酔っぱらって適当なこと言ったかもしれないけど???、やっぱそんなタイミングとか流れに任すってのはなんか???自分がチャレンジしないってことみたいで。
それってどうかなあ?なんて思っちゃうんだけど」
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