忍者ブログ

私はただあなたのシナリオ観客

アハウスに乾

最近の男子の草食化を食い止めるように神様が女子の乳を大きくしてそういう男子に刺激を与えようとしてるんだ。
だからこれはつまり???そうだ、地球規模で進行する少子化対策?
そう、神の手による人類補完計画ってことなんだよ、きっと」
とホンジョウは自分のアイデアにかなりご満悦と言った表情でうなずいている。
それじゃあ、何?
巨乳のヤツだけバンバン子供産んで貧乳の娘はその計画に参入できないじゃん?」
それはまあ、シリコン作戦という手もある」
ってああ、俺は足フェチなんでそれには賛同出来かねますが」
とナカバヤシ。
なんだ、そうだっけ?
そんじゃあ、そもそも巨乳の話題はどうでもいいじゃねえか?」
いや、だから俺は単純に生物学的な興味から始まってだねえ」
あ、そう」
まあ、どうでもいいか?そんなことおおおお」
とナカバヤシが語尾にフワ~っとあくびを交えながらそう言う。
ホンジョウもそれにつられたように中途半端に口を開けたが、どうもうまくあくびまでたどり着ず諦めて口を閉じながら、
そんじゃあ、俺もそ瑞戈非尼ろそろ行くわ。
もうなんか眠くなってきたし」
と携帯の時計を見ながら、そうつぶやく。

デジタル時計は、1:15AMを表示していた。

そうか?
じゃあ、気をつけて。
まあ???、面白い会だったよな?」
ああ。
じゃあ最後に???愛のよみがえるシェアハウスに乾杯!」
と言ってホンジョウがグラスを上げ、ナカバヤシもだるそうにグラスを上げながらそれに応える。
ホンジョウがハーフコートを羽織り、リビングを出ようとしていると、ナカバヤシは改めて耳を澄ますようにして天井からの物音を確認している。
忘れものはないよな、と独り言をつぶやきながら、
じゃあ、また」
と言ってホンジョウは玄関の扉を開ける。
おお、そんじゃあね」
とナカバヤシが手を振ってそれを見送る。

夜中になって外は一段と冷え込んできたようだ。
ホンジョウはハーフコートの襟を立て小走りにせせらぎの緑道を行く。
ふと小川の方を見ると、そこに は首をぐるりと背中の方に回し、くちばしを羽の中に差し込んでいる一羽の鴨が、
遅いお帰りで???」
とホンジョウに語り掛けていた。
まあ、軽いそれみたいなもんかもなあ?
でもね、それで俺は思ったんだよ」
PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

P R